夢見るように綴りたい。

リンダリンダラバーソール (新潮文庫)

リンダリンダラバーソール (新潮文庫)

引用されていた
「本当は、表現したいという衝動だけがあるのであって、表現したいものなど、実は何ひとつないのである」
という末井昭さんの言葉が心に痛い。バンドブームといえばバンドをやり、ラップブームといえばラップをやり、ブログブームといえばブログをやってしまう僕たちの悲しみが凝縮されている言葉だと思う。
そして、ブームという名の大海に飛び出した人たちは、長い人生の中ではほんの一瞬にしかすぎない時間にだけ訪れる悦びのために、その何倍もの時間の苦しみを耐えるのだよね。なんて悲しいことなんだろう、と僕にはまだ思えてしまう。それが人生なのだ、と割り切ってしまえない。まだ人生の悦びに未練がありまくるからなんだろうなぁ。あー、苦しいなあ。はやくお爺さんになりたいよぅ。
この本を読み終えると
http://youtube.com/watch?v=FWvOjTByWjg
http://youtube.com/watch?v=UxtecDRcuYU
こういった動画を観ていても、とってもせつない気持ちになってしまった。
漢字をあてるなら「切ない」じゃなくて「刹那い」と書いた方がしっくりくる具合で、せつない。……上手いことを言っているようで自分でも何を言っているのかよくわからんような。